生存者調査-爆発後7日目今日はゼナイル近くの村に住むネベールという若いシーリンと会った。運搬要員として参加していた彼は背が高くガッチリした体格の持ち主だが、まだ自分の身に何が起きたかちゃんと理解出来ていない様だった。「お体の具合は?」「あまり良くはありません。少し…目眩がします。」ネベールは月の塔1階で荷物を運んでいた所、振動に驚いて塔の外へ逃げたそうだ。彼の体にはくまなく泡粒の様な斑点が広がっていた。掻くと、水うみと血が混ざってゲル状に固まり、皮膚上に滲み出るのが見えた。魔力粉塵の調査が終わり、夜明けの塔は彼らが吸収した汚染した魔力を検査する水晶を渡してくれた。ネベールの体に浸透した魔力量は…悲しい事だが、これまで見てきた生存者の中で、最も高い数値だった。恐らく、爆発下で全身に粉塵を被ったのが原因だろう。私は彼の爪と皮膚組織の一部を貰って、イナンナ様の魔力が宿る水晶を渡してあげた。イレーネ嬢と離れようとした瞬間、ネベールは純朴な瞳で聞いてきた。「私は、もう駄目でしょうか?」辛い気持ちになった。(周囲のどこかに他にも記録が残っていそうな気がする。ゼナイル村の近隣を調べてみよう。) 隠されたストーリーオブジェクト: - 1 言えなかった言葉#1/5 - 2 言えなかった言葉#2/5 - 3 言えなかった言葉#3/5 - 4 言えなかった言葉#4/5 - 5 言えなかった言葉#5/5 |