最後の学会、その始まりの記録。一寸の先も見えないほど重い雨が降っていた夜。学者達は象牙の塔の門をしっかりと閉めた。太初の律法に従い、セイクリアの始まりであり根幹に戻るという大司教ダリウスの宣言以来、7日ぶりのことだった。教団浄化の動きは宣言だけに留まらなかった。その余波が暁の司祭、聖騎士団を経て、セイクリアの知識の根幹なる象牙の塔を崩そうとしていた。「太初の律法により、教理を破った象牙の塔を閉鎖し、象牙の塔に属する全ての者を破門する。」破門。象牙の塔に属する学者の全員は、自分が破門される瞬間を想像すらしていなかった。彼らは皆、神の呼びかけに応じ、神の御名の下で研究している神学者に過ぎなかった。大司教ダリウスの天命を受けた塔主、ジェルマン司教は周囲の学者達を見回した。自分より先に入塔した白ひげの神学者から、研究を始めたばかりの少年らしさの残っている学者まで…学者達を振り返っていた、彼が震える声で言い出した。「学会…学会を招集しましょう。」これがセイクリアの象牙の塔、その最後の学会になるとはその場にいた誰も分かっていなかった。(近くで次の内容を探してみよう。) 隠されたストーリーオブジェクト: - 1 選択の岐路#1/5 - 2 選択の岐路#2/5 - 3 選択の岐路#3/5 - 4 選択の岐路#4/5 - 5 選択の岐路#5/5 |