「もう一度戦うのか。挑戦ならいつでも歓迎だ。」光る金髪の男は、自分の反対側で顔をしかめたまま手首を掴むラゼニスを軽く見て席から立ち上がった。「残念だ。ラゼニスの力も大したことないようだな?ディオゲネス。本当にこれだけなのか?」ディオゲネスは、自分に親しく話しかけてくるルーテランを見ながらどこまで付き合えば良いのか悩んでため息を付いた。「…君が最後に相手したダグネスは最高の戦士の1人。次世代のラゼニスの剣と期待されていた人物だ。君が望んだ戦士達の強さを見せるには十分な者だ。もちろん君の力が凄いのだが…我々をあまり侮辱しないでくれ。」右腕を軽く回しながら筋肉を和らげていた騎士は、真剣な顔でディオゲネスに言った。「あぁ、わかった。わかった。だが、そんなしかめっ面で何日も私を案内してくれた事は感謝してるが、一体いつまで時間を稼ぐつもりなのだ?私はここに遊びに来たわけじゃない。地上で何があったのか話したはずだが。」ディオゲネスは全く話が通じない男を相手しながら生まれて初めて頭痛を感じた。「人間に苛立つとは情けない。私も君に確かに伝えたはずだ。全てはルペオン神が決めると。神託が下されたら君を大神殿に招くとな。」 隠されたストーリーオブジェクト: - 1 500年前の訪問者#1/2 - 2 500年前の訪問者#2/2 |