(ベリオン遺跡の片隅、アルベルトの邸宅を片付けているセーラが見える…)「ここまで来たんですか?もしかして…損害賠償とかじゃないですよね?賠償できるお金なんて無くて…もし問題があれば掃除を2回無料でしますから許してください。」才能があるようだと話すと、セーラは恥ずかしそうに頬をかいた。「魔法学校の魔法の理論は分かりやすいから…見れば魔力公式がどうやって繋がるか分かるようになったんです。何で皆、それが難しいのか分かりません。謙遜しているのかな。」「ホホ、数百年間ベルンの大学者が苦労して解読した理論が簡単と言えるとは…論文1つ読むだけで気絶する学生もいるのに。」セーラと一緒に戻ると、そこには優雅に立っているエロースの姿があった。彼はゆっくり周囲を見渡して、慌てながらセーラに話をかけた。「セーラさん。掃除はもう良いから、キミとお話をしたいのじゃが。」「魔法学校に入って欲しい、ですって?私は…人間ですよ?」「魔法学校はシーリンだけの専有物ではない。才能がある者なら誰でも入ることができる。」しかしセーラは首を横に振った。彼女は呆れた表情を浮かべていた。「あそこは私より数百倍長く生きたバカの集まりじゃないですか。無視するのも大変なのに、バカな事をしているのを見てろって言うのですか?結構です。私は掃除の方が好きです。」彼女は手を振ってはその場から去ってしまった。エロースは笑いながら髭を撫でた。「ここで諦めるわけには…あの子の才能がとても惜しい。カンダリア領地に行こう。そこで…もう一度、話をしてみようではないか。」 隠されたストーリーオブジェクト: - 1 魔法とは#1/3 - 2 魔法とは#2/3 - 3 魔法とは#3/3 |